自閉症発作の治療薬としてのカルバトールについて

カルバトールは、てんかんや躁状態、神経痛などの治療薬として効果を発揮している薬剤ですが、自閉症発作の治療にも役立てられています。
自閉症発作は、脳神経に何らかの刺激が加わることで急激な動作が始まりますが、その刺激がどのような状況におかれることに起因しているのかがすぐには判断することの難しさがあります。また、発作が鎮まったあとで、本人からその時の感覚などについて、十分に確認することが出来るとも限りません。それに対してカルバトールを利用することによって、興奮状態を鎮静させる効果が得られます。てんかんを起こすことでの危険性も回避することができます。
ただ、カルバトールは、服用後にすぐに自閉症発作を一瞬にして落ち着かせる即効性は高くはありませんので、事前の予防としての治療がメインになります。治療は、自己判断ではなく必ず医師の指導を仰ぐ必要があります。高ぶる神経を穏やかに整えていきますので、容量や用法を間違えますと、神経が鎮まり過ぎてかえって無気力な状態を作り出すとも限りません。常に精神的にバランスの良い状態を保ちながら、体に負担のかからない形でカルバトールを利用する習慣を作ります。
カルバトールは、あくまで脳神経や末梢神経に加わる刺激を一時的に遮断しているに過ぎません。薬の効き目が途絶えるとともに神経の高ぶりが始まります。生活全体の中から、神経を高ぶらせている要因をつきとめ、出来るだけその要因を回避することを心がけて、その習慣と併用する形でカルバトールを利用していくことが大切になります。そのためには、薬にだけ頼り過ぎたり医師任せになるのではなく、家族や周囲の人たちによる協力体制が大切になります。

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